治大国若烹小鮮
言えなかったこと
大阪府の橋下知事が、普天間の移設候補として一部を関空で受け入れる可能性を示唆したと報じられています。これについて思ったことを書きます。
私は普天間の移転候補として、どうしても「県外移設」が口にできませんでした。誤解のないように言うと、「県外移設」が望ましいと思いつつも、それを口に出して言うだけの腹の括りが出来ませんでした。
つまり、ただただ簡単に「県外移設」と口にするのは簡単なのです。そして、それは耳当たりも良いでしょう。しかし、これまで苦労してきた沖縄の方々の心に響かないような気がしてならないのです。「代案なき県外移設の言及」というのは、本当にただのリップサービスに過ぎないわけであって、長らく苦しんできた宜野湾及び周辺の方には、それが空虚なものに聞こえるのではないかと私はいつも悩んでいました。
もし、本当に心底「県外移設」を訴えるのであれば、私は「移設先が私の町になっても構わないから県外移設を推進すべき」と言えなくてはならないような思いがあります。そこまで腹を括った発言であれば、その発言には信憑性があるでしょう。しかし、逆にその決意がない「県外移設」は単なる無責任の表れでしかない、そう私は今でも思っています。
私は「普天間基地の一部機能が北九州空港に来ても良い」と言えません。僅かながらの可能性に言及することもできません。そんな私が仮に「県外移設」を口にしたとしても、きっと沖縄の方に一顧だにされないでしょう。沖縄の人の目は誤魔化せません。私は恥ずかしくて、沖縄の人達の前で「県外移設」を言うことができないと思います。自ずと口が重くなります。
そういった中、あえて火中の栗を拾うかのような橋下知事の発言。私より若干年長の方です。国会議員と知事は立場は違うものの、そこまで言い切った(とされる)知事の発言は、何処かでズルい私の心を揺さぶりました。
今日は心の葛藤を正直に書きました。ご批判もあるでしょう。しかし、これが正直な気持ちです。