おがた林太郎個人ブログ

治大国若烹小鮮

郵政に関連する諸々(その1)

 郵政民営化の見直しについて、衆議院で可決されました。「強行」採決だとか、まあ、色々なことが言われていますが、断片的にではありますけども思ったことを書き連ねておきます。


 まず、「強行」ですが、メディアで見る限りはそう見えると思います。ただ、ここは国会内で色々なモノを垣間見ている私なりに解釈すると「自民党は押し切られるかたちで採決があることを望んでいた」というのが正しいところだと思います。少なくとも自民党はこのテーマについて正面から議論するのがとても嫌そうでした。手続き上の問題や他の問題を提起するなど、難癖つけて議論に応じないようにしたいという雰囲気を感じました。


 昨年の株式売却凍結については最初から最後まで議論に出てきませんでしたし、今回の法案についても審議入りについては議論に出てきませんでした。内部に「法案に賛成」の人がいるので、平場の議論に出てくると内部分裂を惹起するということなのです。なので、(表に出てこない)国対レベルで審議入り自体を延ばしに延ばし、ここに至ったということです。外向けに言っているように100時間議論したければ、その時間は十分にあったわけです。


 スパッと言い切れば、「強行(に見えるカタチ)」で採決したのは、自分からは議論に応じられない方達への「武士の情け」みたいなもんだなと私には思えました。本会議採決についても、中身はともかくとして、「強行はけしからん」という理屈一辺倒で押していくことができるようなタマを出してあげたということです。


 仮に心の中では法案賛成派の人にも、「強行で採決されたんだから反対」といった理屈は幾らでも立てることができたはずです。しかしながら、心の中できっと法案賛成だった人達はやはり本会議を欠席していました。本会議場で視力の良い私が視認しただけですけども、いわゆる「造反復党派」という人達は欠席が多かったですね(出席の方もいました)。それ以外にも採決に欠席した自民党の方は多かったです。それくらい自民党内部の亀裂は激しかったということでしょう。


 これらを纏めて考えれば、通常の状態では議論に応じることが難しかったこと、武士の情けで「強行(に見えるカタチ)」を整えたこと、そこまでお膳立てしても出席して法案反対が言えない議員がいるくらい内部は割れていたことがご理解いただけると思います。


 法案の中身については異論反論あると思います。その話は後日やります。ここで言いたかったのは、あくまでも国会対策上、一議員には今回の採決劇はこういうゲームに見えていたということの一点だけです。