おがた林太郎個人ブログ

治大国若烹小鮮

事業仕分け第三段

 国での事業仕分けが注目されるようになって、半年強が過ぎました。その手法、内容については、ご批判もあるかと思いますが、ともかく端緒についたことだけは評価していただいていいと思います。


 今後、行政刷新相の下で特別会計の仕分けが行われていくことになります。私は前国会中、農業共済再保険特別会計を調べていたので(若干尻切れトンボでしたが)、ある程度の温度感があるつもりです。その中で、私が思ったことを書き連ねておきます。


● 結局のところ、問題は「ガバナンス」
 特別会計を維持しておく方が、お金の管理、事業の展開等でよりガバナンスが働くのならその方が良いはずです。一般会計化すると逆にチェックが効きにくくなるものもあります。無理をして一般会計化しても、一般会計の枠内で別勘定扱いになるだけのものが出るかもしれません(一般会計内の特別会計化に過ぎない)。


● カネは大して出ない
 ここは大きなポイントで、時折「特別会計改革でまだ、埋蔵金が○兆円が出せる」みたいな夢物語が語られますが、すべて「悪魔の囁き」です。私が見た感じでは積立金、剰余金等で巨額のものが出てくることはないでしょう。金額が大きい外為、国債整理基金あたりは、変な期待感が煽られがちなので要注意です。


● ただ、役割を終えたものはある。
 あえて、名前を特出ししませんが行政的事業の特別会計は殆どが役割を終えているはずです。


● 保険モノの特別会計は一大事の際のリスクのとり方次第
 保険モノの特別会計の扱いは「ドカンといった時に一般会計で面倒を見る」と言えるかに尽きます。大事件のある時はいずれにせよ一般会計から面倒を見る話になるので(例:口蹄疫と農業共済再保険特別会計の関係)、「特別会計でやらずに、一般会計でリスクとります」と言いきればいいのではないかと思っています。


● 「特別会計を廃止すること」と「特別会計が担っている機能を廃止すること」は別
 現在、特別会計が負っている機能そのものは必要だけど、あえて特別会計でやる必要はないものがあります。このあたりはメッセージの発し方を間違えないようにする必要があります。


 こういうことを書くと、実は関係するお役所に嫌われます。あえて、些事にとらわれず大括りで書いているので、ケチを付けようとすれば幾らでもつくでしょう。別にそれはそれで良いです。普通の感性で見ると、こういうふうに見えるという一例です。