治大国若烹小鮮
「ミッションなき」ミッション
最近、とても強く感じることがあります。「成果を求めるためには、まずは人間関係を構築するところから。特に複雑な案件や外交においては。」ということです。具体例を出さずに書いてみたいと思います。
今の政権の外交を見ていると「一見のくせして、すぐに成果を求めすぎ」ということを強く感じます。複雑な案件であればある程、「一見さん」が入っていく余地は少ないのです。「一見さん」が現地に行って、すぐに相手の上層部と会って話をして、それで成果が出せるかというとそんなことはまず無理です。相手も政府側からどういう人間が来て、その人間の値踏みをしているのです。そして、功を焦っていることが垣間見えた瞬間、相手にされなくなります。
まずは何のミッションも持たずに現地に行き、そこで現地特産の酒でも飲んで大騒ぎしながら、人間関係を築いていくということからスタートすべきことがあります。少なくとも、今、私の頭の中には2件程、そういう案件があります。
外務省時代はあまり感じることがありませんでしたが、この「『ミッションなき』ミッション」がとても重要だと思うようになりました。しかも、これをやれるのは、政治の世界にいる人間だけです。
まずは泡盛とマッコリに耐えうる肝臓を持っている政治家が、ミッションを持たずに現地に行き、そこで人間関係を築いていくことが必要だと思います。
本当の外交はそこからだと思います。